睡眠の質を上げるためには、神経の興奮を抑えるGABAやセロトニンといった脳内神経伝達物質を作る必要があります。GABAには興奮を鎮めたりリラックスをする効果があります。セロトニンは気分や感情をコントロールし脳内で作られますが、その材料として必須アミノ酸のトリプトファンが必要です。そのためには、たんぱく質・ナイアシンをはじめとするビタミンB群の摂取が必須です。
要するに、食事やサプリメントでプロテインとビタミンB群をしっかり摂ることで睡眠の質を改善できることにつながるのです。心身の健康には、食事のバランスが大切な役割を果たしますが、栄養の偏りなく食事から摂取することは困難です。このため、手軽なサプリメントを取り入れて無理なく睡眠の質を上げることがおすすめです。

現代人の食生活は、食の欧米化が進むなどして糖質の摂取が過剰になる一方で、たんぱく質が不足しているといわれています。このため睡眠の質が落ちてしまい、睡眠障害に陥る方が増える傾向にあります。人間の細胞となるたんぱく質は、最も重要な栄養素といっても過言ではありません。血糖値が高い状態のまま眠ってしまうと、細胞を修復している成長ホルモンの分泌が抑えられてしまい、睡眠の質が悪くなるそうです。質の良い睡眠のために糖分の過剰摂取や、食事後3時間以内に寝ることは避けましょう。