私の睡眠は浅い?深い?
メラトニンの分泌量は、加齢に伴って減ってしまうことが明らかになっています。高齢の方が朝早く目覚めたり、夜中に何度も目が覚めてしまったりと、若い頃より睡眠時間が減るのは、加齢により体内時計を調節する機能が弱まっているからです。
人間は、深い眠りに入ることで脳の疲労を回復しています。もし眠りが浅いかもという方は、起床時に寝た感じがない・疲れが取れていないと感じていませんか。眠りが浅い?深い?の答えを出すには、レム睡眠とノンレム睡眠を知る必要があります。
レム睡眠とは、体は横になり休んでいるが脳は起きている時の状態のことを指しています。これは、眼球活動が行われているため脳が覚醒していると判断されます。脳の覚醒により眠りは浅く、いろんな夢を見るというのもこのレム睡眠。一方のノンレム睡眠とは、脳も体も熟睡できている状態のことを指しています。もし、熟睡できないという方は、睡眠の中でもノンレム睡眠に移行できず、レム睡眠の状態が続くことが考えられます。通常では、レム睡眠とノンレム睡眠は90分ずつ交互に起こるとされています。人間は、寝始めの3時間にノンレム睡眠で必要な睡眠を最低限確保しています。明け方になるとレム睡眠の時間が長くなり、すっきりと朝起きられるようなサイクルが自然と作られているわけです。