食事に気をつける

最近では韓国ブームの影響で激辛食材が人気です。トウガラシ、コショウなどの香辛料には交感神経を刺激する作用が含まれているため、夕食に激辛食材を食べてしまうと寝つきや眠りの質を悪化させてしまいます。さらに、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには覚醒作用があることは充分知られていますが、アルコールが体内で代謝されてできるアセトアルデヒドにも覚醒作用があり、睡眠の質を低下させることがあります。不眠を感じている方は、就寝の3時間前からカフェイン入りの飲み物や酒類は控えたほうが良いでしょう。また、基本的なことですがバランスのよい食事は最も重要です。

また、更年期世代の方は女性ホルモンの急激な減少の影響で不眠症状が現れることがあります。エネルギーの代謝に変化が起こり、栄養が過剰・欠乏状態になりやすくなるため、心身の健康バランスをくずしがちになります。更年期の女性に適した食事も、やはり「バランスのよい食事」です。○○さえ食べていればよい!というような食べものを期待してしまいがちですが、そんな食べ物はありません。快眠のためにはバランスのよい食事しかありません。健康に必要な栄養素を確認し、毎日決まった時間にバランスよく食べることが、人間の体には必要なことなのです。